無盡藏とは
美術全般(古美術・現代美術・工芸・民藝など)を中心に、哲学・宗教・音楽などについて、皆さんと一緒に楽しみながら、それらについていろいろと考えていこうという主旨で立ち上げた会社です。
その中心には、代表社員である私が制作した書籍がありますが、それ以外にも多くの方に読んでいただきたい本(最近は岩波少年文庫なども良く読みます)や観ていただきたいモノ(文楽は究極のお人形劇です)、聞いていただきたい音楽(iriやSTUTS、tofubeatsが好き。Bachや藤井風も聴きます)や言葉(鈴木大拙や若松英輔さんたちの)などもご紹介していきたいと思い、Webサイトを立ち上げることにしました。
今の時代はいろいろなモノや情報が比較的簡単に手に入ります。もちろん私もその恩恵に浴しているわけですが、ただ情報はあくまでも情報であり、何かの目的を達成する上での手掛かりに過ぎません。一分一秒でも早く、効率的に目的を達成することも大切でしょう。でも、本当にそれだけでいいのでしょうか。
生は自分の思い通りにならないことばかりです。でもこう考えてみるとどうでしょう。思い通りにならないのが当たり前で、人生においては普通のことだと(そう考えると腹の立つことも減りります)。ほとんど参考になりませんが、私の人生などは失敗の連続です(大学も中退しているので学歴は高卒です)。だからこそ、時に上手く事が運んだ時の喜びは格別です(売れない本ばかり作っていますが、時に売れたりすることがあります)。そして目の前のハードルを一所懸命飛び越えているうちに(資格は何一つ持っていません、運転免許証さえも)、気がつくと65歳になっていました。少年老い易く学成り難し。という言葉が胸に滲みます。
当たり前のことが気が付かないうちに(ふと気がつくと何やらきな臭い)いろいろな事が揺らいでいます。この不安定な時代に、何を心の拠り処としたらいいのでしょうか。誰かに指図される事なく(気が付かないうちに刷り込まれているようなことも多いのですが)自分の頭で考えて、考え抜いて行動できるようになりたいものです。このサイトではこんな考えの人もいるよ、こんな生き方をしている人もいるよということをお伝えできればと思っています。どうぞ気軽に遊びにいらしてください。