無盡藏

既刊

言霊の人 棟方志功

既刊

言霊の人 棟方志功

石井頼子|B6判 342頁|2300円+税|里文出版|2015(平成27)年12月1日初版

石井頼子
B6判 342頁 2300円+税
里文出版
2015(平成27)年12月1日初版

◉目次
記
石井頼子(棟方志功研究・学芸員)

その一. 棟方志功/その二.「修証義」/その三.「善知鳥」/その四. 福士幸次郎(一)/その五. 福士幸次郎(二)/その六. 川上澄生/その七. 宮澤賢治/その八. 佐藤一英/その九. 蔵原伸二郎/その十. 會津八一・料治熊太/その十一. 保田與重郎(一)/その十二. 保田與重郎(二)/その十三. 保田與重郎(三)/その十四. 河井寬次郎(一)/その十五. 河井寬次郎(二)/その十六. 大原總一郎/その十七. 前田普羅・石崎俊彦(一)/その十八. 前田普羅・石崎俊彦(二)/その十九. 永田耕衣/その二十. 山川弘至・山川京子/その二十一. 石田波響(一)/その二十二. 石田波響(二)/その二十三. 原 石鼎(一)/その二十四. 原 石鼎(二)/その二十五. 岡本かの子/その二十六. 吉井 勇/その二十七. 谷崎潤一郎(一)/その二十八. 谷崎潤一郎(二)/その二十九. 谷崎潤一郎(三)/その三十. 中村海六郎/その三十一.「瞞着川」/その三十二. 柳 宗悦/その三十三. ウォルト・ホイットマン/その三十四. 小林正一/その三十五. 松尾芭蕉/その三十六. 草野心平/その三十七. 棟方志功

棟方志功文学関連略年譜

※肩書は全て出版当時のママ

◉詳細
この本は2008年(平成20)から 2010年(平成22)にわたって俳句誌『知音』に連載された「言霊の人 棟方志功」を一冊に纏めたものです。棟方は青森の鍛冶屋の三男として生まれ、17歳で青森地方裁判所控室の給仕となりました。また棟方は幼少期より絵が描くのが好きな子どもでしたが、また、演劇や文学にも傾倒するようなモダンボーイでもあったようです。当時の写真が遺っていますが、巻き毛の文学青年そのものです。その頃、雑誌『白樺』に載っていたゴッホの「向日葵」を見て、「我はゴッホになるっ!」と叫んだという逸話も有名です。

棟方が生涯にわたって続けた仕事の一つに、本の装幀・装画の仕事があります。現在、確認されているだけで書籍が500冊以上、逐次刊行物が1000冊以上あるそうです。また自身の随筆集も『板散華』(山口書店 1942年)、『板頸』(河出書房 1944年)、『板愛染』(臼井書店 1948年)、『板響神』(祖国社 1952年)、『板画の話』(宝文館 1954年)、『板画の肌』(河出書房 1956年)、『板画の道』(宝文館 1956年)の7冊、自伝も4冊あります。本のタイトルからも分かるように、言葉に対する鋭敏な神経やセンスを感じることが出来ます。もともと持ち合わせていた才能もあるのでしょうが、多くの作家たちと交わり、装幀や挿画を手掛けたことと無縁ではないと思われます。その意味でも本書は俳句を入り口にしていますが、棟方芸術の本質を知る上でも貴重なエッセイ集とも言えます。