無盡藏

既刊

棟方志功の眼

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棟方志功の眼

石井頼子|B6判並製 180頁|2000円+税|里文出版|2014(平成26)年2月10日初版|2017(平成29)年6月24日改訂新版

石井頼子
B6判並製 180頁 2000円+税
里文出版
2014(平成26)年2月10日初版
2017(平成29)年6月24日改訂新版

◉目次
棟方志功の眼

石井頼子(棟方志功研究・学芸員)

胸中花
一. 眼鏡/二. お不動様/三. 絵燈籠/四. 油絵具/五. 萬鐵の繪心/六. ベートーベン/七. 愛染丸/八. 千古不凅/九. 松絵大鉢/十. 狩猟図/十一. 桃太郎凱旋図/十二. 梁武事佛碑/十三. 鉄描龍文壷/十四. 陶印/十五. 椅子/十六. ゴッホ/十七. 胸肩井戸/十八. ロートレック/十九. 凧絵/二十. 筆/二十一. 家紋/二十二. 背広/二十三. はけご/二十四. 大雅堂筆雲岳山水之図/二十五. 結び指輪/二十六. 撫牛子の鬼コ/二十七. 禰舞多/二十八. 塩秞唐黍文茶碗/二十九. 達磨/三十. 塔碑/三十一. 獏枕/三十二. マイヨール/三十三. 後書きとしての「カメラ」

対談「棟方志功」は天才であったのか。
深澤直人(プロダクトデザイナー・日本民藝館館長)× 石井頼子(棟方志功研究・学芸員) 

※肩書は全て出版当時のママ

◉詳細
棟方志功の孫でもある石井頼子さんは、数少ない棟方研究家の一人です。偉大な祖父を持った孫の気持ちとはどんなものなのでしょうか。サンパウロビエンナーレでグラン・プリを獲得し、有名になってからの豪放磊落なイメージとは裏腹にシャイな文学青年だった学生時代。油絵に憧れながら板画一本で勝負すると決意はしたものの、中々食べることが出来ず本の装幀やグラフィックデザインで糊口を凌いだ日々。下戸でお茶と甘いものを好み、クラッシック音楽を愛した棟方。人懐っこいの笑顔とは裏腹に、家では寡黙な人であった等。どの貌も皆、棟方志功の素顔と言えるのかも知れません。

この本は雑誌「目の眼」に2010年から2012年まで、2年半に渡り連載されていた「胸中花」を一冊に纏めたものです。目の眼は古美術・骨董の雑誌なので、モノを入り口に棟方の持ついろいろな貌を語っていただくという切り口で連載はスタートしました。
石井さんの文章はとても冷静で、身内褒めや照れ隠し故に悪様に書くこともなく、ニュートラルでありながら祖父に対する尊敬と愛情に溢れた眼差しがとても印象的です。そしてその文体はリズム感があり小気味良いので、読後がとても爽やかです。このような文章を書かれる方はそう多くないので、本に纏めるのはとても楽しくもありました。貴方は棟方志功の素顔を、どんな風に受け取ってくださるでしょうか。

巻末には日本民藝館館長の深澤直人さんとの対談を収録しました。デザイナーでもあられる深澤さんの棟方愛を感じることが出来る対談です。